アナリーゼって…♪


今日は中学生のソルフェージュレッスン♬

今、勉強しているブラームス作品118よりロマンス…




👩💬穏やかで素敵だけど

なんか急にひとりぼっちのような

悲しい気持ちになるよね、ここ。


❓なぜそう感じるのだろう…❓


なんとなく…ではない、理由探しがアナリーゼ📚



音楽においてのアナリーゼとは

楽曲分析と言われるものですが、

私たち演奏者にとって

大変重要で大切な役割を持っています。



まず譜読みする際、

調性、拍子、形式(例えばソナタ形式やロンド形式など…)、旋律、伴奏、リズム、ダイナミクス(強弱)、

これらは少なくとも把握しておきたい項目です。





今日のレッスンでは

この中に記した伴奏に注目したわけですが、

メロディパートと伴奏パートを明確に判断しやすいのがピアノ曲です。



この伴奏、元々は2つ以上の音が同時になる音の集まりである“和音”の響きで構成されます。

その、音の組み合わせ方や、

次の和音へどのように進行するのか、によって

様々な表情や、感情を表すことができたり、

例え同じメロディであったとしても、

その伴奏によって全く違った曲に聞こえてくることもあったり。



自分が勉強している曲の“和声進行”(和音の連なり)を把握することで

曲をより深く理解、表現の幅が広がる。

技術的に苦労していたパッセージが不思議と弾きやすくなる。

また演奏者にとって最大の利点(?)とも言えるかもしれない暗譜に苦戦しない…


良いことばかり✨


それでは詳しく⬇️


①曲の理解が深まる


何調の曲なのか、

その調の中での和音の役割、進行を頭に入れるだけで、

演奏する際の全体の流れをよくする手助けとなります。

例えば、スラーの終わり、フレーズの最後は丁寧に…とレッスンの中でも皆に伝えていることですが、

これは、むか〜し16世紀ごろから音楽の約束事とも言える和音の持つ役割、に基づいているのです。


また、Aちゃんの疑問「急にひとりぼっちのような悲しい気持ちになるよね、ここ。🤔」

これも、作曲家自身が曲を作る時

その約束事の和声に基づきつつ、

より聴衆に悲しみを与えるべく

狙ってその和音を選んだのかも…❓❗️


👧💬えー❓狙って寂しさを曲に入れるなんてどんな性格してるの


こんな会話、脱線かもしれませんが、

一つの和音に対して議論になることだけでも

曲の深い理解へ前進しているということです。



②表現豊かな演奏ができる


強調しても良い和音、逆に陰にするべき和音、

和音と和音のつながり等を知ることで、

より自然な流れの演奏になります。

和音が2つになった時点で、それらには強い和音と弱い和音、

そして3つ以上になればその中間も存在し、

その中で、仲間になって良い和音🤝、

いつでも一緒にいたい仲良しな和音😊、

混ぜるな危険 な和音⚠️🚨、

少し遠い憧れのような存在の和音🌟…という風に役割が与えられます。


これも上記に記した、音楽の約束事の一つです。


それゆえに、仲間の和音のはずなのに変な間を空けてしまったり、

混ぜるな危険のところを急いで走ってしまったり。

これでは曲の流れ、作曲者の気持ちも無視した演奏に繋がってしまいかねません。


(ここがどうしても技術的にに弾けない😭と悩んでいるパッセージがある場合、

一度立ち止まって、よく譜面を見直してみてください。

急がず一呼吸おいてよい箇所かもしれません☺️)


③暗譜が苦痛にならない


💬どうしても暗譜できません😕

手の動き、耳で追いやすいメロディパートだけに頼っていませんか?

「練習しているのに本番が…😩」


実はこれ、どんなに大物だとしても少なからず抱く不安です。


メロディをなんとなく覚えたから…はとても危険⚠️


和声進行を勉強すること☝️


🔥一音一音覚えなくちゃ!!🔥ではなく、

このメロディラインにはこの進行が使われているな、

ここでは印象的な和音だったな、

こことここ、同じパターンだな。等々


自分の中で核になるポイントを多く持っていることが、安心材料となり

必要のない不安感から解放されるでしょう。

つまり本番の怖さ軽減😎


新しい曲、勉強中の曲、

以前弾いた曲だけれどもう一回勉強し直そうと思った曲にも

どの段階でも遅い早い関係なく、

新たな発見のために

より理解度深まる演奏を目指すために…

アナリーゼ役立ちます!



少し難しい話になってしまったでしょうか。

でも道理がわかると新しいヒラメキにも繋がって、

どんどん弾き易く楽しくなりますよ。🐻



ピアノ&ソルフェージュ きむらピアノ教室

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